浦和番記者が見た槙野の審判侮辱発言 取材エリアでの「場を和ませる言葉」と不用意な「危うい発言」

浦和レッズDF槙野智章【写真:高橋学】
浦和レッズDF槙野智章【写真:高橋学】

【番記者コラム】ルヴァン杯準々決勝後に槙野がVARに関して批判的な発言 1試合の出場停止処分が科せられる

 浦和レッズのDF槙野智章が、9月8日に行われたルヴァンカップ準々決勝第2戦後の取材エリアで発した言葉が引き金となり、天皇杯4回戦(ラウンド16)Honda FC戦を出場停止になった。この件は改めて、試合直後の興奮が抜けきっていない選手が取材エリアでどう振る舞うかを考えさせられるものになったと言えるだろう。

 この試合は、浦和がアウェーに乗り込み、鹿島アントラーズと対戦した試合だった。浦和のホームで行われた第1戦では鹿島に2-3で敗れており、第2戦は試合終了間際の時点で2-2だったため、浦和がもう1点を取って90分間が終われば延長戦へ突入するという、拮抗した状況にあった。その時間帯に、浦和のFW杉本健勇がペナルティーエリア内まで進出したところで、鹿島DFブエノとの接触で倒れた。

 このプレーに対して佐藤隆司レフェリーはノーファウルと判定し、試験導入されていたビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)もその判定を支持したことでそのままゲームが流れた。そして浦和は追いつくことができず試合が終わり、鹿島のベスト4進出が決まった。槙野を含む浦和側からすれば、少なくともオン・フィールド・レビューによる映像確認がされるべきだったという心情になったのだろう。

 試合後の取材エリアでは、実際にプレーした選手側からの意見を聞くために、メディアから多くの選手にVARに関する質問が振られることになった。そこで槙野は、出場停止につながる審判員への批判的な発言をしてしまった。

 槙野が取材エリアに姿を見せたのは、試合終了から約40分あたりだっただろうか。これはこの試合に限らず、ほとんどの試合で変わらない。槙野自身、どこかその納得できない思いが整理されないままだったのか、報道陣からの質問によってその思いが改めて出てきたのか、両方なのか。いずれにせよ、不用意であったのは事実だと言える。

 処分が決定した後に、槙野はクラブ公式サイトを通じて「親しい記者のみなさんとの間での会話という認識で、審判員の方への侮辱の意図はなく、場を和ますような形で言ったことが、結果的に記事になってしまいましたが、必要ない発言だった」と、反省の弁を述べている。

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