“世界最高CB”の負傷でシティDF陣に暗雲 ペップが駒不足の事情説明「お金がなかった」
コンパニが今夏退団、ラポルテが負傷離脱 CB補強なしの影響で人員不足に…
マンチェスター・シティは、数多くのタイトル獲得に貢献してきたベルギー代表DFヴァンサン・コンパニ(アンデルレヒト)が昨季限りで退団。さらに先日の試合でジョゼップ・グアルディオラ監督が「世界最高のセンターバック(CB)」の1人と称えていたDFアイメリク・ラポルテが負傷離脱となり、守備陣の選手層が不安視されている。そうしたなかグアルディオラ監督は、今夏コンパニの代わりとなるCBを獲得する資金はなかったと明かしたという。英紙「イブニング・スタンダード」が報じている。
ラポルテは2018年1月にアスレチック・ビルバオからシティに加入。貴重な左利きのセンターバックはグアルディオラ監督の信頼をつかみ取り、昨季はプレミアリーグで35試合に出場した。今季も開幕からスタメン起用され続けていたが、現地時間8月31日に行われたプレミアリーグ第4節ブライトン戦(4-0)の前半37分に負傷交代。膝を痛めたようで、ストレッチャーで運び出された後、そのまま病院へ直行したという。
グアルディオラ監督からお墨付きをもらっており、フランス代表にも招集されていたラポルテの離脱は、コンパニの代わりとなるCBを補強できていないシティの守備陣にとって、大きな痛手となりそうだ。本職が中盤のブラジル代表MFフェルナンジーニョをCBに回し、アカデミーの将来有望なスパイン人DFエリック・ガルシアも必要となるかもしれない状態だ。
グアルディオラ監督にとって、コンパニの穴埋め役としての理想はイングランド代表DFハリー・マグワイア(レスター→マンチェスター・ユナイテッド)だったが、最終的にユナイテッドが支払った8000万ポンド(約102億円)に対抗する資金力がシティには不足していたという。
グアルディオラ監督は、スペイン代表MFロドリ、ポルトガル代表DFジョアン・カンセロ、スペイン人DFアンヘリーノに合計で約1億3000万ポンド(約167億円)を費やした後に、コンパニの代役を務められるような選手を連れてくる資金がなかったと述べている。