「プロとして許されない」 酒井宏樹、名門マルセイユ加入で変わった“サッカー観”
【インタビュー第1回】フランスのビッグクラブに移籍して4年目 「もう一度、サッカーをやる楽しみを与えてくれた」
日本代表DF酒井宏樹は、フランスの名門マルセイユでプレーして4シーズン目を迎えた。2012年夏に22歳で欧州サッカーへの挑戦をスタートさせてから7年が経過したが、世界に冠たる伝統を持つビッグクラブでのプレーはサッカー観を変えるものになったという。
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酒井は2003年に中学入学と同時に柏レイソルU-15に加入。そこからU-18を経て、トップ昇格も勝ち取った。そして3年半のプレーを経て、ドイツ・ブンデスリーガのハノーファーへ移籍。4シーズンプレーした後、16年夏にマルセイユへと移籍した。
酒井は、マルセイユが自身のキャリアのなかで大きな場所を占めていることをこう話している。
「マルセイユ自体がもう一度、サッカーをやる楽しみを与えてくれた場所。1試合を通して、90分があっという間に終わってしまうというサイクルに戻してくれた。入る時にもスタメンで出られると思っていなかったし、何年いられるかも分からなかった。こうやって3年間、場所を守り続けてチームに貢献できているのはすごく幸せだと思う。歴史があるので選手一人ひとりが自信を持っているし、たまに自信を持ち過ぎてしまう選手も多いですけど、持っていることは良いことなので。そのなかでプレーできているのは面白いですね」
マルセイユは、1992-93シーズンにUEFAチャンピオンズリーグ(CL)を制している。リーグ戦での八百長疑惑により、チャンピオンとして活動する権利であるトヨタカップ(現・FIFAクラブワールドカップ)に出場するチャンスこそ逃したが、当時の主力には元フランス代表MFディディエ・デシャンや同DFマルセル・デサイー、名古屋グランパスなどで活躍した元ユーゴスラビア代表MFドラガン・ストイコビッチらがいた。そうした意味でも、世界的な名門クラブとして知られる。
その名門でプレーすることは、ハノーファーや柏で味わったものとは異なる、プロとしての重みがあると酒井は話している。