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ブラジルでピッチに犬乱入 瞬時の加速でスタッフを置き去り…「犬版ロナウジーニョ」
ブラジル1部のCSA対クルゼイロ、後半31分に“乱入”アクシデントが発生
サッカーの公式戦では度々、ピッチへの“乱入者”が現れる。試合に興奮してなだれ込む者、ただ目立つための迷惑行為に走る者、何かしらの広告を身にまとってアピールを試みる者、選手に危害を及ぼそうとする者……。様々なタイプが存在するが、時には人以外がピッチに侵入することもある。今回の“乱入者”が現れたのはブラジル1部カンピオナート・ブラジレイロ・セリエA第16節CSA対クルゼイロだ。
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エスタディオ・レイ・ペレで行われた一戦は、今季下位で苦しむ2チームの対戦。前半11分にクルゼイロが先制したものの、試合終了間際にCSAが同点弾を決め、1-1のドローで終わっている。劇的な幕引きとなった一方、後半31分に出現した一風変わった“乱入者”が注目された。
その“乱入者”とは、1匹の犬だった。健脚を生かしてピッチに侵入すると、捕獲を試みるスタッフを振り切って疾走。その様子をブラジルメディア「グローボ・エスポルチ」は次のように描写している。
「後半31分、レイ・ペレでの試合は中断を余儀なくされた。1匹の犬がゲートを突破し、ピッチ上へと侵入したのだ。ピッチを疾走し、誰一人として止めることはできなかった。スタッフは捕獲しようとチャレンジしたが、失敗に終わっている。この犬はそのまま自らの脚でピッチを去った」
同メディアのツイッターで公開された動画では、追いすがるスタッフを一瞬の加速で振り切る犬の俊敏性が際立っている。返信欄では「犬版ロナウジーニョ」「完全に人を翻弄している」「観衆のスター」と“アクシデント”を楽しむ向きが大勢を占めていたが、「ブラジルサッカーの運営のずさんさを示しただけ」という厳しい指摘も見られた。
何はともあれ、選手たちに特に害もなく、穏便にピッチから去ってくれたことは幸いだ。天然芝の上を走り回る気持ち良さは、この犬にとってゲート突破のリスクを負うに値する魅力だったのだろう。