日本代表MF伊藤達哉、“勝負の3年目”に描く反攻の青写真 「序列をひっくり返す」

来年の東京五輪出場へ――巻き返しを誓った【写真:高橋学】
来年の東京五輪出場へ――巻き返しを誓った【写真:高橋学】

「他の選手との比較も大事だけど、スタメンを取って、しっかり結果を出し続ける」

 コパ・アメリカでは、同じアタッカーのMF三好康児(横浜F・マリノス)がウルグアイ戦で2ゴールを挙げ、MF安部裕葵(バルセロナ)も全3試合に出場。18歳の久保建英(レアル・マドリード)も大会で大きな注目を浴びた。伊藤はどうやって自分の中で気持ちの整理をつけたのか。

「出ている選手との比較も大事だとは思います。でも、なんでアイツが出て、俺が出なかったんだと考えるよりは、自分のことにフォーカスするほうが大事かなと。コパはもう終わったことなので、もう次に向けてですね。所属チームに帰れば、そこが僕の居場所。スタメンを取って、しっかり結果を出し続けるようにとシフトしています」

 2020年には東京オリンピックが開催される。選手たちにとって2019-20シーズンは勝負の1年だ。伊藤も昨季の悔しさを糧に、力強く巻き返しを誓う。

「僕にとっては東京オリンピックの日が“本番”。それまで序列を一つずつひっくり返したい。次のシーズンは、本当に一日一日の戦い。毎日やれることはやって、あとは少し運も味方してくれれば上手くいくと思います。数字の目標? 自分の中では常にありますけど……、言わないでおきます(笑)」

 伊藤は来たるべき躍動の瞬間に備え、静かに牙を研ぐ。

(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)



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