ミラン戦に臨むユベントス アッレグリ監督が抱える2つの懸念事項

同時多発テロで傷付いた代表選手

 一方で、ユベントスは13日にパリで発生した同時多発テロ事件による大きな影響を受けたフランス代表と、ドイツ代表の国際親善試合に多くの選手を送り込んでいた。指揮官は、彼らの心情をおもんぱかりながらこう話している。

「今は世界中がデリケートな状況にある。試合は、より安全さを重要視した中で開催されなければならない。ミラン戦の日は、スポーツにとって素晴らしい夜になり、サッカーにとって素晴らしいゲームになるはずだ。ここ数日間、私は3人の選手について思いを巡らせてきた。(フランス代表のポール・)ポグバ、(同パトリス・)エヴラ、(ドイツ代表のサミ・)ケディラについてだ。彼らはとても困難な時間を過ごした。だから私は冷静に彼らと話すことを心掛けた。彼らは問題なくグループに合流してくれた。スタジアムにはマッテオ・レンツィ首相も来る。我々はスポーツのポジティブな面を見せなければいけないんだ」

 アッレグリ監督は、世界中を震撼(しんかん)させたテロ事件に対し、このビッグマッチはスポーツが持つポジティブな力を見せるべき時だと話している。荒れ気味の試合になることが多いイタリアのビッグマッチだが、冷静さと熱さの間にあるサッカーの素晴らしさをアピールしたいと意気込んでいる。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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