コパ優勝のブラジル監督、不満爆発メッシに“敬意”求める 「もっと慎重になるべき」

コパ・アメリカで対戦したブラジル代表チッチ監督とアルゼンチン代表FWメッシ【写真:AP】
コパ・アメリカで対戦したブラジル代表チッチ監督とアルゼンチン代表FWメッシ【写真:AP】

準決勝でアルゼンチンと対戦して2-0勝利 アンフェアと主張したメッシに反論

 ブラジルで開催されていたコパ・アメリカ(南米選手権)は、現地時間7日に行われた決勝でペルーを3-1と下した開催国ブラジルが通算9度目の優勝を果たして幕を閉じた。ブラジルのチッチ監督は試合後、大会屈指のスターであるアルゼンチン代表FWリオネル・メッシに言及。審判団への不満を述べた同選手に対して、「もっと敬意を持ち、負けたことを受け入れなくてはならない」と話した。AP通信が報じている。

 日本代表も招待出場してグループリーグ敗退に終わった今回のコパ・アメリカは、ブラジルの強さが際立った。グループリーグでもペルーと対戦して5-0と圧勝した開催国は、2勝1分で順当に首位通過を果たすと、準決勝で宿敵アルゼンチンを2-0と撃破。決勝まで無失点で勝ち上がり、二度目の激突となったペルーを圧倒し、2007年以来4大会ぶり9度目の頂点に立った。開幕直前にエースFWネイマール(パリ・サンジェルマン)の負傷離脱というアクシデントに見舞われたなかでの快挙だった。

 一方、準決勝で敗退したアルゼンチンは、現地時間6日の3位決定戦でチリに2-1の勝利を収めた。しかし、この試合ではメッシとチリ代表DFガリー・メデルに退場処分が下されるなど、後味の悪い結末に。メッシは試合後、「腐敗した大会の一員でいたくない」と不満を吐露するなど、波紋が広がっていた。

 そんなメッシのコメントに対して、優勝国ブラジルの指揮官であるチッチ監督が言及。同監督は「彼はもっと敬意を持ち、負けたことを受け入れなくてはならない」と話し、準決勝後にアルゼンチンがフェアに扱われず、ブラジルが利益を得たとするメッシの主張に反論した。

 3位決定戦での退場については「メッシは退場になるべきではなく、イエローカードが妥当だった」としたチッチ監督だが、それでもメッシは発言について「もっと慎重になるべきだ」と指摘。世界中に影響力を持つスーパースターに対して、“優勝監督”としての立場から冷静な発言を行うようにたしなめていた。

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