「6.9%」から「20%以上」も上昇した数値とは? 本田が示したハリルJでの立ち位置の変化

枠内シュート数が前回より85%増加

 もちろん、シンガポール代表の守護神イズワン・マフブードの神がかったスーパーセーブが何度もあったものの、ハリルホジッチ監督の就任後、意識を高めてきた縦への速さとインテンシティの高さはほとんど出せていなかった。この日の試合をきっかけにカンボジア、アフガニスタン、シリアとの試合経験を重ね、どうすればアジア各チームにおける日本対策を跳ね除けていくことができるのか、試行錯誤が繰り返されていった。

 あの屈辱的なスコアレスドローから5ヵ月を経て、メンバー構成、ゲームの質を表すスタッツには、どのような変化があったのだろうか。もし変化があったとすると、その変化はチーム全体で起きた変化なのだろうか。

 まずは、11月12日の敵地での一戦、同じ項目のスタッツ(DATA-2)から見てみよう。

 

シンガポール戦2戦目データ

[DATA-2]11月のシンガポール戦(アウェー)スタッツ

 

 パス及び縦パスの数や成功率は、驚くほど1戦目と似ている。異なる点を挙げるとすれば、PA(ペナルティエリア)内へのパスの数、枠内に飛んだシュートの数、そしてクロスの数だ。ペナルティエリアへのパスやクロスなどゴールに近づくパスの数は減ったが、最も得点の匂いがする枠内シュートの数が前回より85%も増加している。

 果たして日本代表は、どのようにして決定的なチャンスを増やしたのか。

 

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