「日本戦が頭を過ぎった」 号泣スアレス、PK失敗の舞台裏を告白「ボールを蹴る瞬間に…」

ウルグアイ代表FWスアレス【写真:AP】
ウルグアイ代表FWスアレス【写真:AP】

スアレスのPK失敗が響きウルグアイがコパ・アメリカ準々決勝敗退

 ウルグアイ代表は現地時間29日、コパ・アメリカ(南米選手権)準々決勝でペルーと対戦し、0-0で迎えたPK戦の末に敗れた。唯一PKを外したエースFWルイス・スアレス(バルセロナ)は決着直後にピッチに泣き崩れた姿が印象的だったが、試合後、PKを蹴る瞬間に「日本戦が頭を過ぎった」と振り返っている。ウルグアイメディア「エル・オブセルバドール」が報じている。

 グループリーグでは日本と2-2の打ち合いとなったウルグアイだが、2勝1分で首位突破を果たしていた。準々決勝のペルー戦も圧倒的に押し込む展開が続き、前半29分にMFジョルジアン・デ・アラスカエタ(フラメンゴ)、後半14分にFWエディンソン・カバーニ(パリ・サンジェルマン)、後半28分にスアレスがそれぞれネットを揺らすが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)判定により、3得点ともオフサイドで取り消しとなってしまう。

 最終的に90分で試合を決めることができず、PK戦に突入。1人目のキッカーを務めたのがスアレスだったが、いきなり外してしまう。その後、ウルグアイとペルーは全員が成功させたため、結局スアレスの失敗が響くことになり、4-5で敗戦を喫した。決着の瞬間、スアレスはピッチに崩れ落ち、号泣する姿がカメラに映し出されていた。試合後、スアレスは悲痛な面持ちで取材に応じ、その胸中を語った。

「相手よりもはるかに良いプレーをしていたことを踏まえれば、PK戦での敗退はアンフェアなものだ。僕たちは多くのチャンスを作ったし、今日のような獄中に身を置くような状況に慣れていない。僕にとっては初めての経験になると思うが、顔を上げなければいけない」

 また、PK失敗の場面については「本当は強く打ち込もうと思っていたんだ。GKが僕のことを分析していることを、僕自身も分かっていたからね。だけど、ボールを蹴る瞬間に日本戦が頭を過ぎって、同じようなシュートを選択したんだ」と振り返り、直前まで突き刺す一撃を想定していたが、日本戦で決めた相手GKの逆を突くようなコントロールショットに切り替えたことを解説していた。スアレスにとっては、日本戦での成功体験が、ペルー戦では仇となってしまったようだ。

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング