フランス代表FWの妹が危機に遭遇 テロの標的となった劇場に居合わすも無事脱出

グリーズマンがツイッターで報告 犠牲者に哀悼の意を表明

 アトレチコ・マドリードのフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンが、14日にパリ市内で発生した同時多発テロで100人以上の死者を出した「バタクラン劇場」に妹が居合わせ、無事だったとツイッターで報告。犠牲者に哀悼の意を表明している。

「神様、ありがとう。妹がバタクランから生きて脱出することができました。私の祈りは犠牲者とその家族に」

 グリーズマンはこうメッセージを送っている。グリーズマン自身も、同じくテロの標的となったスタッド・ドゥ・フランスで行われたドイツ戦で先発し、後半35分までプレーした。爆発音が2度スタジアムに鳴り響き、試合後は周囲の安全が確認されるまで、ドレッシングルームに待機。ドイツ代表が足止めとなる一方で、フランス代表も団結の意を示すために、スタジアム内で恐怖の一夜を過ごした。

 マルセイユのフランス代表MFラッサナ・ディアラは、自身の従姉妹がテロの犠牲者となったことを公表。スタジアムのゲートではベストに爆弾を装着したテロリストが、試合のチケットで入場しようとしてセキュリティチェックで引っかかっていた新事実も、米メディアによって明らかにされている。

 スタジアムにはフランソワ・オランド大統領も観戦に訪れていたが、一歩間違えれば被害がさらに拡大していた恐れもあった。多くの人々を恐怖と悲しみの底に陥れたパリの同時多発テロ。その事件の1つの舞台になったことで、フットボール界は衝撃に包まれている。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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