「コパが終わるのを待っていた」 “主将”柴崎と海外クラブが交渉開始へ「日本の操縦士を…」

日本代表MF柴崎岳【写真:AP】
日本代表MF柴崎岳【写真:AP】

コパ・アメリカで輝き放った柴崎、メキシコのプーマスが獲得へ本腰か

 日本代表は現地時間24日、コパ・アメリカ(南米選手権)グループリーグ第3戦でエクアドルと対戦。1-1と引き分け、決勝トーナメント進出を逃すことになった。MF柴崎岳(ヘタフェ)は今大会で主将を務めたが、海外メディアは「コパ・アメリカが終わるのを待っていた」と新天地候補となるクラブが交渉を待機していたことを伝えている。

 2017年にヘタフェへと加入した柴崎は昨季、戦術面の問題からシーズンの途中まで構想外の状態にあったが、終盤戦は出場する機会で印象的なプレーを残した。最終的にはリーグ戦7試合の出場にとどまってしまい、新シーズンに向けた去就が騒がれていたが、スペイン紙「マルカ」は「コパ・アメリカが柴崎の将来を左右する」と指摘していた。

 そして柴崎は、その期待に応えるかのようにコパ・アメリカで輝きを放つことになる。初戦のチリ戦(0-4)でFW上田綺世(法政大学)に幾度となく一撃必殺のスルーパスで決定機を生み出す圧倒的な存在感を放つと、第2戦のウルグアイ戦(2-2)では絶妙なロングパスでMF三好康児(横浜F・マリノス)の先制点をアシストした。第3戦のエクアドル戦(1-1)では相手選手との接触で頭部から流血するも、テーピングして再び激しい競り合いに応戦する闘志を見せた。

 全3試合に出場し、キャプテンを担った柴崎が大会を通して示した好パフォーマンスは、新天地に向けて十分なアピールとなったようだ。メキシコメディア「Universal Deportes」は「プーマスが日本の操縦士を獲得か」と見出しを打って報じ、「クラブは交渉するため、コパ・アメリカが終わるのを待っていた」とメキシコ1部プーマスが獲得に向け本格的な動きを見せることを説明している。

「マルカ」も「プーマスが柴崎との交渉を開始した」と取り上げ、「柴崎はコパ・アメリカで活躍したが、来季のヘタフェの構想に入ることはないだろう」と、大会の活躍を機に新天地への移籍を促していた。今後も他クラブからの接触が出てくることが予想されるが、柴崎はどのような決断を下すのだろうか。

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