浦和、ACL“逆転突破”へ問われる大槻監督の手腕 第1戦の“誤算”から巻き返しなるか

アウェーでの第2戦に向けて問われる大槻監督のゲームプラン

 これがアウェーでの第1戦だったとしたら、受け身から入って少々のビハインドを背負ったとしても、ホームの第2戦で取り返すという考え方は分かりやすい。実際に、浦和は2017年に優勝した際はホームで2度にわたってビハインドからの逆転劇を演じた。しかし、今度はアウェーゲームでリスクを背負って2点差以上の勝利、あるいは3得点以上しての1点差勝利を狙わなくてはいけない。もしくは、2-1で勝利すれば延長戦にもつれ込む。

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 ただ、大槻監督は就任してからのリーグ戦2試合でMFマルティノスの突破力を上手に活用していたが、オリヴェイラ前監督が作った登録リストでは外国籍選手の登録枠から漏れていた。長身FW杉本健勇を3月17日のリーグ第4節以来のスタメンに抜擢し、その杉本が先制点を決めるという狙い通りの采配になった面もあるだけに、全てが失敗だったわけでもなく、苦しい部分があったのも現実だろう。

 いずれにせよ、180分の前半となったホームでの第1戦は少し誤算がピッチに現れてしまったように思われる。1週間の準備帰還を経てそれを取り返すためのアウェーゲームで、分析担当も歴任してきた大槻監督はこの日のゲームを踏まえてどのようなプランを組み立てて臨むのか。正式監督への就任から公式戦4試合目にして、その手腕が問われる試合が訪れたと言えそうだ。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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