ヴィエラ氏がNYCFC監督に就任 アーセナル黄金期の主将がスター軍団を率いる

39歳の青年監督としてアメリカで新たな一歩

 米MLSのニューヨーク・シティFC(NYCFC)は、かつて主将としてアーセナル無敗優勝を成し遂げ、フランス代表としても活躍したパトリック・ヴィエラ氏が新監督に就任したとクラブの公式ウェブサイトで発表した。契約は3年間。元イタリア代表MFアンドレア・ピルロ、元イングランド代表MFフランク・ランパードらを擁するMLS屈指のタレント軍団を率いて、アーセナルの黄金期を支えたセンターハーフは、指揮官としての新たなキャリアをスタートさせる。

 ヴィエラ新監督はサイトを通じて声明を発表。「NYCFCの監督に任命されてとてもうれしい」とまずは一言。現在は古巣でもあるマンチェスター・シティの下部組織の指導にあたるが、トップチームでの指揮はこれが初となる。シティの姉妹クラブであるNYCFCでの新しい船出に胸を高鳴らせているようだ。

 チームにはピルロやランパード、元スペイン代表FWダビド・ビジャといった欧州でも活躍したスターを抱える。しかし、今季はMLS東地区の8位に終わり、プレーオフ進出を逃していた。それでも、ヴィエラ監督は「このスカッドと一緒に働けることは、どんな監督にとってもエキサイティングなことだろう」と語り、来季への意気込みを明かした。

 アーセナルでは主将を務めて抜群のリーダーシップを発揮。“インビンシブル(無敵艦隊)”と称されたチームの中心として活躍し、2003-04シーズンには無敗優勝という快挙を成し遂げた。その後もユベントス、インテル、シティとビッグクラブを渡り歩いている。フランス代表としても1998年のフランス・ワールドカップ、2000年欧州選手権優勝を経験。全盛期は世界最高のセンターハーフとの呼び声も高かった。

 39歳のヴィエラは、アメリカで新たな一歩を踏み出すことになった。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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