急逝した友人レジェスへ リバプールDFがCL優勝後に「特別なTシャツ」を着て哀悼の意
試合後の優勝セレモニーでモレノがレジェスにメッセージ 「兄弟、愛している」
リバプールは現地時間1日、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝でトットナムと対戦し、2-0で勝利を収め14シーズンぶり6度目の欧州制覇を成し遂げた。試合後、リバプールの選手やスタッフが歓喜に沸くなか、DFアルベルト・モレノが試合同日交通事故で死去した元スペイン代表FWホセ・アントニオ・レジェスに哀悼の意を表すTシャツを着用し、「兄弟、愛している」とメッセージを捧げている。
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2年連続となるCL決勝進出を果たしたリバプールは、昨季の雪辱を果たすべくトットナムとの同国対決に臨んだが、キックオフ前には同日に交通事故によって急逝したレジェスに対する黙とうが行われた。その際、2012年1月から2年半、セビージャでレジェスと共闘していたモレノはベンチで目に涙を溜めていた。
決勝はエジプト代表FWモハメド・サラー、FWディボック・オリギのゴールでトットナムに競り勝ったリバプールが14シーズンぶり6度目の欧州制覇を果たしたが、試合後のセレモニーでモレノはTシャツに着替えていた。そこにはレジェス氏とモレノが当時セビージャでUEFAヨーロッパリーグ(EL)を制した際に一緒にトロフィーを掲げる笑顔の2ショットがプリントされていた。
英紙「ザ・サン」は「涙を流したモレノが悲劇に遭った友人レジェスを追悼するTシャツをCL決勝で着用した」と報じ、「モレノはサッカー以上に大切なものを示した。悲劇の友人に送る特別なTシャツを着た」と説明。また、スペイン紙「マルカ」は、Tシャツに綴られた文章の内容について触れ、「兄弟、愛している」とのメッセージを送っていたことを紹介していた。
この日、出番のなかったモレノだが、レジェスのTシャツとともにCLのトロフィーを高々と掲げていた。決勝の会場となったワンダ・メトロポリターノは、レジェスの古巣であるアトレチコ・マドリードの本拠地でもある。CL決勝の舞台には、確かにレジェスが存在していた。