アビスパ福岡とアンバサダー豊永阿紀の挑戦 “キング&主将”が明かす相乗効果とは?

キャプテンの鈴木惇(左)は、サッカー選手とアイドルに大きな共通点があると語ってくれた【写真:©avispa fukuoka】
キャプテンの鈴木惇(左)は、サッカー選手とアイドルに大きな共通点があると語ってくれた【写真:©avispa fukuoka】

「サッカー選手とアイドル、どちらもプロのエンターテインメントだと思う」(鈴木)

 J2アビスパ福岡は、地元の福岡・博多を拠点とするアイドルグループ「HKT48」の豊永阿紀さんが公式アンバサダーを務めている。アイドル、熱狂的サポーター、クラブの情報を発信する広報役という三つの顔を持つ豊永さんの姿は、実際に“アビスパファミリー”からどのように映っているのか。同じ福岡県出身で、中心選手でもあるキャプテンのMF鈴木惇とFW城後寿に訊いた。

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 中学2年生の夏に初めてアビスパ福岡の試合を観て、サッカーの虜となった豊永さん。練習場に通い、ホームゲームではゴール裏で飛び跳ねて声援を送るほどの彼女が、“アビスパ福岡好き”として広く知られるようになったのは、2017年11月にJ2第40節・湘南ベルマーレ戦を視聴しながら、ストリーミングサービス「SHOWROOM」で約2時間にわたって応援実況した配信がきっかけだった。

 2018年、8月11日に行われた「ハチ祭り」(J2第28節・水戸ホーリーホック戦)のアンバサダーを務めると、9月にはクラブ公式アンバサダーに就任。引き続き今季も公式アンバサダーに任命され、HKT48の活動の合間を縫って、スタジアムに駆け付けては応援や広報活動に精を出している。

 アビスパ福岡一筋15年、“キング”と呼ばれて愛される城後は、同じ福岡出身で、クラブを愛し続けてくれた豊永さんが公式アンバサダーを務めることに嬉しさを感じるという。

「サポーター時代の豊永さんと、一緒に写真を撮ったことがある話は聞きました。福岡で育って小さい頃からアビスパを応援してくれていたからこそ、クラブをPRして頂く形になったと思うし、僕としても非常に嬉しいです。彼女がアビスパをアピールしてくれることで、いろんなファンも詰めかけてくれるだろうし、いい取り組みですよね。僕も福岡生まれで、福岡で育って、ずっとこのチームでプレーさせてもらっている。彼女も福岡をアピールしたいという気持ちは強いと思うので、頑張ってほしいです」

 キャプテンの鈴木は、サッカー選手とアイドルに大きな共通点があると語る。

「サッカー選手とアイドル、取り組む内容や性別も違いますけど、来てくれたお客さんに楽しんでもらうという目的は同じ。どちらもプロのエンターテインメントだと思います。アビスパのために尽くしてくれていることには感謝しかありません。今は豊永さんの知名度を借りている部分もありますが、アビスパがもっと大きくなっていけば、彼女が応援している価値もきっと上がるはず。もっと僕たちが頑張らないといけない」

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