17歳久保建英、「こだわり」が導いた日本代表入り 恩師が明かす勉強会突撃エピソード
「目標に向かって突き進んでいく感じ」 恩師はプロとしての自覚を指摘
6月に行われるコパ・アメリカの日本代表メンバーに、FC東京の17歳MF久保建英が招集された。直前のキリンチャレンジカップのメンバーにも選出されている久保は、J1リーグ戦において無敗で首位を走るチームを主力として牽引し、ここまで堂々の2得点。鮮やかな閃きで状況を打開することも少なくないうえに、今季はフィジカル面でも当たり負けする場面が減っており、確かな成長を感じさせている。
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久保が小学5年生の頃からトレーニング指導に当たり、バルセロナのカンテラ(下部組織)時代から知るプロトレーナーの木場克己氏は、「取り組み方や姿勢」の変化を指摘する。
「変わったのは取り組み方や姿勢ですよね。プロのサッカー選手としてやっていくことが分かっていて、目標がある。そこに向かって突き進んでいく感じです。“怪我をしないため”の体幹作りを進めてきて、彼の取り組み方はいい形になってきていると思います」
木場氏は体幹・体軸・バランスを強化する「Koba式体幹・バランストレーニング」の開発者。現在は鹿島アントラーズFW安部裕葵らトップアスリートが師事するスペシャリストだ。
強化ポイントとして「脇腹、お尻、膝周り」を重視し、頭の位置が体の中心からブレないようにすることで、筋肉量で太刀打ちできない相手とも互角以上に渡り合うプレーを実現。木場氏の指摘する“取り組み方”もあって、久保は17歳にして国内トップレベルで堂々たるプレーを見せている。また、久保が“変化”に伴い、確かな自信を付けていることも木場氏は実感しているという。
「『どう?』って聞くと『全然、大丈夫です。当たり負けもしなくなりました』という答えが帰ってきます。他の選手よりもやれているというのは、感じていると思いますよ。90分やれるという自信、そしてJ1でやっても怪我をしないでできるという自信がついたと思います。それは、会話をしていても表れています。話していてもすごく余裕がある」