「143億円も使えれば…」 “強化費不足”を嘆くベニテス監督、巨額投資への考えを語る

ニューカッスのベニテス監督【写真:Getty Images】
ニューカッスのベニテス監督【写真:Getty Images】

昇格組2チームの強化費を引き合いに出し、補強策の重要性に言及

 日本代表FW武藤嘉紀の所属するニューカッスルは一時、降格圏をさまよっていたが、プレミアリーグ最終節でフルハムに4-0の勝利を収めて今季を13位で終えることになった。対戦相手となったフルハムは、昨夏に巨額の強化費を投じたにもかかわらず降格が決定している。これに対して、ニューカッスのラファエル・ベニテス監督は、「1億ポンド(約143億円)も使えれば、より多くのチャンスに恵まれる」とコメント。投資額と成績は必ずしも比例しないが、可能性はより高まると主張している。英紙「クロニクル・ライブ」が報じた。

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 今季チャンピオンシップ(英2部相当)から昇格を果たしたフルハムは、リーグでも上位となる1億ポンドの強化費を使って選手を獲得し、プレミアリーグに臨んだ。しかしながら、巨額の投資も実らず4月2日に早々と降格が決定している。

 一方のニューカッスルは、シーズン前に武藤やベネズエラ代表FWサロモン・ロンドンら選手を補強したものの、成績は振るわず降格圏をさまよっていた。冬の移籍市場ではパラグアイ代表MFミゲル・アルミロンの獲得に2000万ポンド(約29億円)を投じるなどして、最終順位を13位まで押し上げて残留に成功している。

 ニューカッスルが今季投じた強化費はフルハムが投じた額のおよそ半分となっていて、ベニテス監督は思うように補強できない現状をシーズン中から訴えていた。

 最終節を前に記者会見に応じたベニテス監督は、「フルハムは巨額の強化費を投じても成功を呼び込めないことを証明したのでは?」と質問され、「イエス」と肯定の返答をした。だが、フルハムと同様に昇格組ながら、巨額の投資で7位と躍進したウォルバーハンプトンを例に出して、その“使い方”の重要性を強調している。

「同様にウォルバーハンプトンについても話すことができる。彼らは多額の金銭を投じたが、うまくやった。もし1億ポンドも使えれば、より多くのチャンスに恵まれる。1億ポンドの使い道を誤ったとしても、数名は正しい選手は補強することができる」

 さらに2016年のチャンピオンシップ時代の補強を振り返り、「非常に良かった。獲得した選手の80パーセントは正しかった。そのおかげで我々はプレミアリーグに昇格することができたし、そのうち数選手は継続して良いパフォーマンスをしてきた」と、付け加えている。巨額の強化費をうらやみながらも、補強額ではなく補強策が重要なことを告げていた。

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