アザール級のインパクト? G大阪20歳FW、“5人包囲網突破”の圧巻J1初ゴールに反響
3点リードを許すなか、食野が個人技でゴールをこじ開けて鳥栖に一矢報いる
ガンバ大阪は11日、J1リーグ第11節でサガン鳥栖に1-3と敗れた。敵地で完敗を喫し、7戦未勝利(2分5敗)となったなか、一矢報いたのが20歳のFW食野亮太郎だった。5人に囲まれながらもゴールをこじ開けたJ1初ゴールに、「アザールかと思った」「ガンバの光」と称賛されている。
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G大阪は前半16分、相手のコーナーキックにGK東口順昭がパンチングを試みるもボールに触れられず、ファーサイドにいた鳥栖FWクエンカにヘディングシュートを決められて先制点を許してしまう。
その後、前半終了間際にDFキム・ヨングォンが鳥栖FW豊田陽平に体当たり、後半3分にはFWファン・ウイジョが鳥栖DF高橋祐治を小突いてイエローカードを受けるなど、フラストレーションを溜めて流れをつかめずにゲームは進んでいく。
後半26分には相手のクロスに飛び込んだDF菅沼駿哉がハンドを取られ、PKを献上して失点。後半45分にもMF原川力に今季初ゴールを決められ、3点のビハインドを背負った。
そんななかで迎えた後半アディショナルタイム、MF遠藤保仁に代わって後半頭から投入された食野が意地を見せる。FWアデミウソンが競り合ってキープしたボールを敵陣中央で受けると、迷わずドリブルを開始。背後からチャージを受けながらも、対峙した相手を鋭い切り返しで置き去りにする。ペナルティーエリア手前で前後左右を計5人の選手に囲まれたなか、食野は相手のスライディングを右足アウトサイドの軽やかな持ち出しでかわし、右足を一閃。強烈な一撃がゴール右上隅に突き刺さった。
G大阪が公式ツイッターで食野のJ1リーグ初ゴールを速報すると、ファンから「アザールかと思った」「ガンバの光」「5人相手に泣けた!」といったコメントが寄せられ、なかには次節のスタメン起用を推す声も見受けられた。
鳥栖に1-3で敗れ、リーグ戦7戦未勝利(2分5敗)と苦しい状況だけに、G大阪U-23で7試合8得点と勢いを持ってトップチームに乗り込んできた食野が救世主になるかもしれない。