クロップ就任後初勝利に沸くリバプール 名門復活へ「大きな前進だ」
アンフィールド熱狂
リバプールのユルゲン・クロップ監督は28日、リーグカップ4回戦の本拠地ボーンマス戦で1-0と勝利を収め、待望の就任後初勝利を飾った。
前半17分、名将の初勝利を待つアンフィールドに美しい連係がさく裂した。右サイドを突破したベルギー代表FWデボック・オリギから折り返しを受けたブラジル代表MFロベルト・フィルミーノが右足でスルーパス。これに抜け出したMFジョアン・テシェイラがオシャレなヒールキックでシュートを放った。だが、これは必死に戻って来た相手DFにクリアされる。左サイドからゴール前に詰めていたイングランド代表DFナサニエル・クラインが左足で決勝弾を突き刺した。
このクラインのゴールを見届けた黒いジャージー姿のクロップ監督は、両手を突き上げてガッツポーズを見せると、スタンドに反転。走り寄ると、右手であらん限りのガッツポーズを決め、たけり叫んだ。
ドルトムント時代にジグナル・イドゥナ・パルクを熱狂させてきたクロップ監督の男らしいセレブレーションに、アンフィールドも湧いた。
リバプールでのリーグ戦3試合連続ドローから、待望の初勝利のホイッスルを聴いた指揮官は選手と1人1人抱き合い、喜びを分かち合った。戦力外危機も伝えられていたウェールズ代表MFジョー・アレンには頭を抱きながらフィールド上で熱い会話を交わし、メンタル面もフォローしていた。そして、相手チームのベンチメンバーや、サポーターもたたえる紳士ぶりを見せつけた。
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