メルボルンV本田、相手4人を切り裂くスルーパスで得点演出も… 後半ATの失点で1-2敗戦

メルボルン・ビクトリーMF本田圭佑【写真:Getty Images】
メルボルン・ビクトリーMF本田圭佑【写真:Getty Images】

2位シドニーFCとの大一番、0-1で迎えた前半16分に同点ゴールをお膳立て

 メルボルン・ビクトリーの元日本代表MF本田圭佑は6日、オーストラリア・Aリーグ第24節のシドニーFC戦に先発出場し、前半16分に鮮やかなスルーパスでFWコスタ・バルバルセスの同点ゴールを演出した。その後も攻撃の中心として奮闘したが勝ち越し点を奪えず、後半アディショナルタイムに痛恨の決勝ゴールを許し、メルボルン・Vは1-2で敗れている。

 今季レギュラーシーズンも残り4試合となったなか、勝ち点44で3位のメルボルン・Vは敵地に乗り込み、勝ち点1差で追う2位シドニーFCとの大一番を迎えた。本田も5試合連続でスタメン出場。敵地での勝利を目指してキックオフを迎えたが、立ち上がり6分にシドニーFCのMFブランドン・オニールに豪快なミドルシュートを叩き込まれ、1点を追う展開となった。

 出端を挫かれる形となったメルボルン・Vだが、徐々にリズムをつかむと、前半16分に本田の左足から待望の同点ゴールが生まれる。敵陣右サイドから中央にドリブルを開始した本田は、シドニーFCの3選手が並んだ相手最終ラインの背後を狙うバルバルセスの動きを見逃さず、左足でパーフェクトなスルーパス。自らに追いすがったマーカーと併せて4選手の守備網を切り裂いたパスは、相手DFがスライディングタックルでわずかに触るも、バルバルセスが足もとに収めてペナルティーエリア内へと侵入。最後は前に出てきた相手GKの位置を見極めて冷静にゴールを決めた。

 メルボルン・V公式ツイッターは、このゴールシーンの動画を投稿すると、得点をお膳立てした本田に対し「なんてパスだ」との一言を添えて称賛。これで落ち着きを取り戻したメルボルン・Vは、勝ち点3の獲得を目指して攻撃的な姿勢を強めていく。

 1-1で折り返した後半も、相手を押し込み敵陣でゲームを進めていく。右サイドの本田もパスワークの中心となるが、引いて守りを固めるシドニーFCの前に相手ゴール前での精度を欠き、勝ち越しゴールを奪えず。逆に後半アディショナルタイム3分に、シドニーFCのMFミロシュ・ニンコビッチに決勝ゴールを奪われ、1-2と痛恨の敗戦。2位シドニーFCと3位メルボルン・Vの勝ち点差は「4」に広がった。

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