“日本キラー”の異名、元豪州代表39歳FWケーヒルが現役引退へ 「僕はもう年寄りさ」
新たに契約せず現役引退の意向、コーチング業に興味 指導者を目指して再始動か
オーストラリアのレジェンドで日本代表の“天敵”としても有名なFWティム・ケーヒルが、新たにクラブと契約を更新するつもりがないことを認め、現役を引退する意向を示した。
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オーストラリア代表の通算最多得点記録を持つケーヒルは、イングランドのミルウォールでプロキャリアをスタートさせ、04年からは8シーズンにわたってエヴァートンで活躍。その後、ニューヨーク・レッドブルズやメルボルン・シティなどでプレーし、18年の夏からインドのジャムシェードプルFCに加入していた。
またオーストラリア代表としては通算108試合に出場し、50ゴールを記録。15年にはアジアカップ制覇にも貢献している。ちなみに日本代表戦では通算5得点を記録し、日本キラーの異名を持つなど厄介な存在だった。
そんなケーヒルに対してオーストラリアスポーツチャンネル「Optus Sport’s」は、3月に契約が終了するためもう1シーズンプレーするかどうかを質問。この問いに対し、ケーヒルは自らの思いを明かしている。
「いや、僕はもうフットボールの時代において年寄りさ。プレーし続けたいけど、知ってのとおり39歳だ。インドでの6カ月間は素晴らしい期間を過ごせた。僕はTVに興味を持っている。それにライセンス取得を開始し、少し落ち着いて家族と充実した時間を過ごしたい」
加えてケーヒルは「4つの大陸でプレーできたことは本当に素晴らしいことだ。素晴らしいキャリアを過ごすことができて本当に感謝している」と感謝の言葉を送りつつ、「コーチング業は、確実に視野に入れられることになるだろう」と指導者としてのキャリアを進む意向があることを明かした。
天敵として何度も日本の前に立ちはだかったケーヒル。そんなレジェンドの引退は、オーストラリアの一つの時代が終わったことを示している。