アーセナル退団の原因と糾弾!? セスクが“先輩”ヴィエラと再会した舞台裏を告白
かつてアーセナルでプレーした2人がリーグ・アンで再会
元フランス代表MFパトリック・ヴィエラは、2003-04シーズンにキャプテンとしてアーセナルの無敗優勝に大きく貢献した。しかし、その翌シーズン終了後にはアーセナルを去り、ユベントスへ移籍している。当時、アーセナルの中盤で台頭し始めていたのが、元スペイン代表MFセスク・ファブレガスだった。現在、ヴィエラとセスクはともにフランスのリーグ・アンの舞台にいる。フランス「nice-matin」のインタビューに応じたセスクは、最近のヴィエラとのやり取りを明らかにした。
2人が最後に同じチームでプレーしたのは、04-05シーズンのこと。バルセロナの下部組織から加入したセスクは、16歳だった03年当時、プレミアデビューを果たすと、その年のうちにクラブの最年少得点記録も樹立した。ヴィエラは04-05シーズンの最終戦となったFA杯のマンチェスター・ユナイテッド戦(0-0/PK5-4)で、勝利を決めるPKを決めた。ヴィエラはこの1カ月後、ユベントスへ移籍しており、アーセナルでのラストプレーでチームにタイトルをもたらしている。
10-11シーズン限りで現役を引退したヴィエラは現在、リーグ・アンに所属するニースで指揮を執っている。一方、セスクは今年1月にチェルシーを退団し、リーグ・アンのモナコへ移籍した。2人は1月16日に行われた第17節のモナコ対ニース(1-1)の試合の際に再会を果たしたが、その際のやり取りをセスクが明らかにした。
「ニースとの試合の時にヴィエラと再会した。とても面白かったよ。彼とは試合前のロッカールームで会ったんだけど、その時、彼はニースの会長と一緒だったんだ。そして僕を見かけると『会長、僕がアーセナルを去ることになったのは、この子供のせいなんです』って伝えたんだよ」
セスクがモナコに加入した当時、元フランス代表FWティエリ・アンリが指揮を執っていた。この試合では、元アーセナルの3選手が揃ったことで注目を集めたが、その後、アンリ監督は成績不振により解任されている。
前半戦で結果が出ずに降格圏に低迷していたモナコだが、2月に入ってからは復調し、現在は7戦無敗(3勝4分)で16位まで浮上した。現在、プレミアリーグを離れてリーグ・アンに戦いの舞台を移したセスクは、「ロンドンを離れることも、プレミアリーグを離れることも寂しかった。人生のなかで、10年間を過ごしてきたからね。でも、同時に新しい挑戦が楽しみでもあったんだ。もしかしたら、自分のキャリアで最も難しいものかもしれないけれどね。僕はチャレンジを恐れたことは、一度もないよ」と、語っている。
なお、セスクの所属するモナコとニースの2度目の対戦は、最終節に組まれている。2人がこの試合を、どのような状況で迎えるかも注目だ。
(FOOTBALL ZONE編集部)