苦境のモウリーニョ、インテル復帰を希望!? 「戻らない理由なんてない」

さんぜんと輝くミラノでの2年

 チェルシーが、今季開幕8試合で勝ち点8の16位と、まさかの大不振に陥っている。スペシャル・ワンことジョゼ・モウリーニョ監督は、開幕直後にチームのエバ・カルネイロ女医に暴言を吐いたことや、記者会見の席上で3年目のシーズンで苦しんでいる歴史を質問した記者に「グーグルで調べてこい」と激高するなど、ピッチ内外で物議をかもした。解任論も浮上するほどの苦境に立たされているが、将来的にイタリアのインテルに戻る希望を口にしている。ロンドンの書籍店「ウオーターストーンズ・ピカデリー」で、自身の書籍イベントで語った。

 そのキャリアの中で、ポルトガルのFCポルト、イングランドのチェルシー、イタリアのインテル、スペインのレアル・マドリードと、4カ国の4クラブで国内リーグを勝ち取っている。中でも、インテルを指揮した2008年6月から10年6月までの2年間は、リーグ2連覇に加えてUEFAチャンピオンズリーグ(CL)と、クラブワールドカップも制覇した。特に、09-10シーズンでは国内のカップ戦も勝ち取り、リーグ、CLと合わせてイタリア史上初の三冠を制した監督になった。

「インテルの2年間は、特別で、恐ろしく情熱的なものだった。ミラノへ行った理由は、当時のモラッティ会長と、全てのインテリスタがCLを制覇するという夢を見て、語ったからだ。それを成し遂げた時に頭に浮かんだのは、ここでできることは全てができたという思いだった」

 スペシャル・ワンはインテル時代を懐かしむようにそう語った。在籍はわずか2シーズンだったが、インテルという伝統あるクラブの歴史の中でもさんぜんと輝く2年間であったことは間違いない。

 

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