不満爆発のモウリーニョ 不適切発言で920万円の罰金に「なぜ、私だけ」

ベンゲルに飛び火

 チェルシーのジョゼ・モウリーニョ監督は、3日に行われたサウサンプトン戦(1-3)後、審判の判定に対する不適切な発言があったとして、イングランドサッカー協会(FA)から5万ポンド(約920万円)の罰金処分を科された。さらに今後1年の間に同様の行為があれば、公式戦1試合のスタジアム立ち入り禁止処分が科されることになっている。ポルトガル人指揮官はこうしたFAの判断について「屈辱的だ」と怒りをあらわにした。英衛星放送局「スカイ・スポーツ」などが報じている。

「5万ポンド(の罰金)は屈辱的だ。それにスタジアム入場禁止の可能性があるのも驚いたよ」

 モウリーニョ監督はこうした一連の処分について、「FAは私は罰したいならそうすればいい。彼らは他の監督に処分を下すことはしないが、私には処分を与える」と、基準の曖昧さに苦言を呈していた。名前こそ出さなかったが、2014年の10月の直接対決で、モウリーニョ監督を突き飛ばしたものの処分なしだったアーセナルのアーセン・ベンゲル監督の例を出している。

「一つ分かっていることは、我々はテクニカルエリアで誰かのことを突き飛ばすことはできるということだ。それをしても、何の問題もない」

 以前には、自身が指揮するチェルシーへの判定だけが厳しいことを指摘し、「チェルシー反対キャンペーンが行われている」と発言していた。処分の不公平さに対し、“スペシャル・ワン”を自称するカリスマ指揮官は不満をぶちまけていた。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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