屈辱の「パンキナーロ」本田 ミランで3試合連続スタメン落ちが濃厚

4-3-3の採用が濃厚 背番号10は「ベンチ要員」

 ACミランのMF本田圭佑は日本代表の中東遠征から戻り、14日にチーム練習に合流したが、地元メディアは3試合連続でスタメン落ちになると予想。前節のナポリ戦後にクラブ批判に打って出た”背番号10”は、来年1月の移籍話が過熱する一方で、「パンキナーロ(イタリア語でベンチ要員)」路線を一気に突き進む危険性が高まっている。イタリア地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が報じている。

 本田は13日、1−1のドローに終わった敵地イランとの親善試合の翌日に、チーム練習に再合流した。クラブ批判をぶちまけて波紋を広げた本田だが、練習前半の戦術練習には参加。その後、室内で別メニューとなった。

 チームは従来の4−3−1−2システムから、4−3−3システムに移行する方針だと、ガゼッタ紙は分析。GKディエゴ・ロペス、DFはアバーテ、サパタ、ロマニョーリ、アントネッリの4バック。3ボランチはクツカ、モントリーボ、ベルトラッチ。3トップはチェルチ、バッカ、ボナベントゥーラと予想されている。

 本田が代表遠征に参加していた最中に、練習試合で存在感を示したチェルチが今季初スタメンを果たす可能性が高まっている。発熱などの影響で、2試合連続で出番なしに終わった本田は、地元紙「トゥット・スポルト」でそのポジションを「トレクワルティスタ(イタリア語でトップ下)」などではなく、ベンチ要員を意味する「パンキナーロ」と表現されている。クラブ批判により、罰金やシニシャ・ミハイロビッチ監督の事情聴取を受ける予定で、その立場は厳しさを増している様子だ。

「何で出られなくなったのかわからない」と、憤りとともにぶちまけた本田。1年間リーグ戦でノーゴールに加え、3試合連続でスタメン落ち危機の本田は「パンキナーロ」の屈辱から脱出できるだろうか。

 

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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