レスターMFが“親友”に捧げるFK弾 警告覚悟の行為…アンダーシャツに込めたメッセージ
マディソンから今年1月に他界したソフィーちゃんへ 「君のためのFKだ」
レスター・シティの10番MFジェームズ・マディソンは鮮やかな直接FKを決めた後、イエローカードを承知のうえで迷わずユニフォームを脱ぎ、アンダーシャツに書かれた“親友”へのメッセージを発信した。
現地時間16日、FW岡崎慎司の所属するレスターはプレミアリーグ第31節でバーンリーと敵地で対戦した。0-0で迎えた前半33分、ゴールまで20メートルあまりという位置で得た直接FKのチャンスで、背番号10のマディソンは得意の右足を振り抜いた。壁の上を超えたシュートをそのままゴール左のネットを揺らし、チームに先制点をもたらした。
その直後、マディソンはコーナーフラッグ方向に向かいながらユニフォームを脱ぎ捨て、跪いて天を仰いだ。アンダーシャツには「RIP SOPHIE. I LOVE YOU」という文字が記されていた。
これは今年1月に小児がんで亡くなった5歳のソフィー・テイラーちゃんに向けたメッセージだ。2人はマディソンがノリッジ・シティに所属していた時から交流があり、レスター移籍後もその関係が続いていた。
試合中にユニフォームを脱ぐ行為は警告の対象となるため、マディソンには当然イエローカードが提示されたが、それを承知のうえで伝えたい思いがあったようだ。昨年12月以来ゴールから遠ざかっていたマディソンにとっては、ソフィーちゃんが亡くなって以降の初ゴールだった。試合後にはインスタグラムでも「ソフィー、君のためのFKだ。見ていてくれたんだろう」と投稿。亡き親友へビューティフルゴールとメッセージを捧げた。
英地元紙「レスター・マーキュリー」も「ジェームズ・マディソン、“親友”のソフィー・テイラーへ特別なメッセージを込めたエモーショナルなセレブレーション」と2人のストーリーについて報じている。
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