“怪物”ロナウドがブラジル代表を酷評 「このままでは予選を勝ち抜けない」

王国の凋落ぶりに危機感を募らせる

 元ブラジル代表FWロナウド氏が、現在のブラジル代表は実力不足で、2018年ロシア・ワールドカップ南米予選を勝ち抜くのも難しいと指摘した。ワールドカップ通算得点で歴代2位の15得点を決め、02年日韓大会では母国を世界王者に導いた怪物ストライカーは、ブラジルのスポーツ専門テレビ局「SportTV」に対して、代表チームに対する自身の思いを吐き出した。

「ここ数年、ブラジル代表はファンに対してわずかな希望を与えることしかできていない。このままでは、(2018年ロシアW杯に向けた)予選を勝ち抜くのは難しい」

 昨年の母国開催のワールドカップでは、準決勝でドイツに1−7という屈辱的な敗北を喫した。今夏に行われた南米選手権でもベスト8で敗退。ロナウド氏も「ここ最近の大会において、ブラジルは対戦相手より見劣りしていた」と、王国ブラジルの凋落ぶりに危機感を募らせている。

 ロシア・ワールドカップに向けた南米予選でも、ブラジルの苦戦は続く。初戦のチリ戦で0−2というまさかの黒星発進。13日にはベネズエラを3−1で下して初勝利を挙げたとはいえ、ワールドカップ最多となる5度の優勝を誇り、常に勝利を求める同国のファンがそう簡単に納得するはずがない。

 
 セレソンの元エースからも、手厳しい指摘を受けたドゥンガ監督率いるカナリア軍団は、かつての強さを取り戻すことができるだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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