名門リバプールの重圧と戦うクロップ 歴代指揮官はそろって低調スタートという事実

現イングランド代表監督も苦戦

 現イングランド代表指揮官のロイ・ホジソン監督も、リバプールでは苦戦した。10年に指揮官の座についたが、1勝2分2敗という負け越しスタート。結局1年持たず、シーズン途中に解任された。

 04年就任のラファエル・ベニテス監督(現レアル・マドリード)は就任から最初の5試合で2勝1分2敗。勝敗は5分の船出となった。このシーズン、ミランとのUEFAチャンピオンズリーグ決勝で0-3からの大逆転優勝という“イスタンブールの奇跡”を成し遂げて伝説のシーズンとなった。

 98年就任のジェラール・ウリエ氏は2勝3敗、その前任で94年就任のロイ・エバンス氏も1勝1分3敗といずれも負け越しのスタート。アンフィールドにやってきた歴代監督たちは、いずれもスロースタートぶりに悩まされてきた。

 クロップ監督はドルトムント指揮官に就任した08年、最初のリーグ5試合を2勝2分1敗というまずまずの戦績で乗り切った。リバプールが最後にリーグ制覇を成し遂げた1990年から25年が経過。復権の期待が懸かる中、クロップ監督率いる新生リバプールの船出はどのようなものになるだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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