ミランCEOが抱く野望 アズーリ指揮官&テベス獲得を「違約金ゼロ」で狙う

ミランは金銭的余裕なし ”お買い得物件”に照準

 コンテ監督とテベスは、昨季まで続くユベントスの4連覇に大きく貢献した存在だ。元ユーベで、ミランでも活躍した例と言えば、ミランの前監督である元イタリア代表FWフィリッポ・インザーギ。ミラン黄金時代を築いたカルロ・アンチェロッティ元監督も、ユベントスの指揮官を経てやってきた。同じイタリアで、インテルを含めた”北の3強”と呼ばれるライバル同士だが、それだけに似た環境のなかで残してきた実績が、信頼性の高い情報になる側面がある。

 また、コンテ監督が実現すれば、シルビオ・ベルルスコーニ会長による「ミランのイタリア化」にも一役買うことになる。夏の移籍市場で大量投資を行ったミランにとって、現在の3勝4敗で11位という成績は受け入れがたいものだが、金銭的な余裕があるわけではない。その意味でも、ガリアーニCEOは経営者として”お買い得物件”を探す作業に追われているようだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

 

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