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リバプールの舵を握った名将クロップ 新天地で待ち受ける最大の障壁とは?
真骨頂の「ゲーゲンプレス」
8日、リバプールは新指揮官にユルゲン・クロップ新監督が就任したことを発表した。不振にあえぐクラブの救世主として、ドルトムントの黄金期を築き、2度のリーグ制覇、UEFAチャンピオンズリーグ決勝進出へと導いた世界屈指の名将を招聘することに成功した。
クロップ監督と言えば、ドルトムントの礎となった「ゲーゲンプレス」を真骨頂としている。相手ボールになった瞬間に数人掛かりでボールホルダーを囲い込み、ボールを奪い返すと、電光石火のカウンターでゴールに迫る戦術だ。相手に守備の陣形を整える余裕を与えず、同時に高い位置でボールを奪い返すことで失点のリスクも極力抑えられる、「攻撃は最大の防御」を体現したスタイル。アグレッシブな戦術故に、当然リスクも存在する。
ボール奪取の際、ひとつのエリアに人数が集中するため、そこで奪い返せずに相手に逆サイドへの展開などを許すと、一気に数的不利な状況に。プレッシングがはまらず、大量失点を喫するケースもある。
現在のリバプールのメンバー構成を見ると、今夏に加入したMFジェームズ・ミルナー、主将を務めるMFジョーダン・ヘンダーソンを筆頭に、走力に特化した面々となっている。そのため、クロップ監督の目指すサッカーは、他クラブ以上に違和感なく浸透すると予想される。
しかし、クロップ監督がリバプールを率いる上で、1つの大きな問題点が潜んでいる。