仏代表DFが描くシンデレラストーリー 苦難の幼少期は「路上で小銭を乞うていた」

「人生で最も厳しかったキャプテンシーは13歳で家族のキャプテンになることだった」

「13歳で父を亡くした時、サッカー選手になりたいと思っていた。家族の責任を負っていたんだ。僕は“男”になった。サッカー選手になることは僕にとって目標ではなく、義務だったんだ。誰かに、17歳でPSGのキャプテンになることは難しかったかと聞かれて、彼に言ったんだ。『人生で最も厳しかったキャプテンシーは、13歳で家族のキャプテンになることだった』ってね」

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 ところが、サコーは2016年にUEFAヨーロッパリーグ(EL)の薬物検査で陽性を示してしまい、UEFA(欧州サッカー連盟)に出場禁止処分を科される事態となった。調査の結果、陽性は示したものの禁止薬物ではなかったことが明らかになったのだが、そのダメージは大きく、EL決勝と母国開催の欧州選手権2016には出場できなかった。翌年に現在も所属するクリスタル・パレスへ期限付きで加入し、その後に完全移籍。以降、代表チームで自身のポジションを取り戻すのは難しく、昨年のロシア・ワールドカップは、遠くから同胞がトロフィーを掲げる姿を見守った。

 紆余曲折を経たサコーは、今後も謙虚にハードワークを続けていくと誓う。

「僕は人生で後悔をしたことがない。良いことも悪いことも受け止めて、解決策を探すんだ。同じ場所に留まって泣くこともできるけど、それでは未来は変わらない。自分がナショナルチームの1ページに載ったことは分かっているけど、まだ物語は終わっていない」

 29歳の苦労人が描くサクセスストーリーは、まだまだ続きがあると誰よりも本人が信じている。

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(FOOTBALL ZONE編集部)



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