難敵シリアを警戒するハリル監督 「我々の真の姿を見せなければならない」

「シリアには3、4人、すごく良い選手がいる」

 7日、ワールドカップ・アジア2次予選のシリア戦を翌日に控えた日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督が、試合前日の記者会見に臨み、シリアの得点力に対する警戒を繰り返した。
「みなさん、こんにちは」と日本語であいさつをしたハリル監督は、現在3連勝でグループの首位に立つシリアとの大一番を「我々にとって恐らく一番難しい試合になる」と語った。そして、この試合が中立地・オマーンで開催される原因となったシリアの政情不安に触れ、「シリアは残念ながら母国が大変な状況ですので、グループが何かを見せなければいけないという気持ちで、恐らく国のために真剣に戦ってくる」と、逆境をバネに団結する集団の持つ力を警戒した。「シリアはすごく戦うチームで、得点率も高い」と、3試合で13得点の攻撃陣に対する警戒感をあらわにした。
「何日もかけてシリアの特徴をつかんできた。このチームの特徴はよく知っているつもりだ。ヨーロッパでやっている選手、ボスニアやトルコでプレーしている選手もいれば、中東のUAEやイラクでやっている選手もいる。シリアのフットボールは向上している。シリアのクオリティーを無視してはならない。3、4人、すごく良い選手がいる」
その中でもハリル監督は「ストラテジー(戦略)は準備している」と、試合に向けたイメージがかなりできあがっていることを語った。ハリルジャパンにとっては、9月8日に6-0と大勝したアフガニスタン戦に続くゲームになる。「そのメンバーがベースになるのか?」という質問に対し、「もちろん、タクティクスと選手のチョイスは今、説明できない」と応じたが、「まだ1つ2つのポジションは誰が行くのか決めかねている」という言葉からは、かなりのポジションでスタメンが頭の中で固まっていることを感じさせた。

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