ミランの鬼軍曹、報道陣の「辞任は考える?」にピクッ 「私の辞書に存在しない」

「選手のメンタルに働きかけたい」

「全ての側面から分析し、選手たちのメンタルに働きかけなければならない。試合の中で多少の浮き沈みがあるにしても、我々は精神的に弱すぎる。それは決して良いことではない。特に、ナポリのような強い相手との対戦ではそうだ。今日のゲームは、ナポリが2点目を取った瞬間に終わってしまった」

 あらためて、自身の進退問題はクラブ首脳陣次第と語ったミハイロビッチ監督。イングランドでは名門リバプールのブレンダン・ロジャース監督が4日の試合後に解任されたように、ビッグクラブの監督に与えられている時間は決して長くない。本田が試合後に「誰がやっても同じ」と発言するなど、求心力の低下も懸念される。

 2016年まで契約が残っていたクラレンス・セードルフ元監督、フィリッポ・インザーギ元監督、そして今季のミハイロビッチ監督と、今季だけで3人分の監督に対する給与を支払っていると見られるミランだけに、即座の指揮官解任とは考えづらい。だが、仮にそれが実現して新監督を招聘(しょうへい)した場合は4人分の給与を支払う事態に発展しかねない。イタリアの名門ミランの迷走と苦悩は終わりを見せていないようだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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