決定力不足解消へ、ハリルジャパンに求められる「殺し屋の本能」

「引き分けOK」のシリアの壁を崩せるか

 

 ゴール前は、DFたちが死に物狂いで足を伸ばしてくる戦場だ。そこで、いかにして冷徹に、相手の状況を見極めて得点という結果につなげることができるのか。それをハリルホジッチ監督は、強く求めている。

 かつて日本代表の監督を務めたイビチャ・オシム氏は、そうしたゴール前で得点を奪うために必要なことを、「キラーズ・インスティンクト(殺し屋の本能)」と表現した。時は流れても、日本代表の選手たちに求められているのは同じことなのかもしれない。

 現在、グループ首位に立つシリアは、ホームとはいえ引き分けも視野に入れた戦い方をしてくるだろう。ゴール前には、厳重なブロックが構築されることが予想される。その防波堤を打ち破り、スコアを動かすことができるのか。ハリル監督が要求するものに選手たちが満足な答えを返すことができた時、「決定力不足」という名のつく積年の課題は解消されるのかもしれない。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

 

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