乾貴士、スペインデビュー戦の“キレキレドリブル”に再脚光 「まるで漫画の主人公」
エイバル初陣のレバンテ戦で相手を翻弄する切り返しと股抜きでアシストを記録
アジアカップに参戦中の日本代表MF乾貴士は、現地時間24日にベティスからアラベスへの期限付き移籍が合意に至ったことが両クラブから発表された。本人は同日のベトナム戦後、「半年間に何もできなかった悔しさと情けなさを感じている」と悔しさを滲ませたが、現在アラベスはレアル・マドリードに次ぐリーグ5位につけるなど好調で、環境としては決して悪くない。リーガ・エスパニョーラ公式ツイッター日本語版は、乾のリーガデビュー戦に再びスポットライトを当て、キレキレのドリブルで相手を翻弄する動画とともに「まるで漫画の主人公のよう」と称賛している。
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乾は2015年に念願のスペインリーグ挑戦を果たし、エイバルでの3年間でリーグ戦89試合11得点をマーク。今季開幕前に古豪ベティスに完全移籍した。明るいキャラクターで元スペイン代表MFホアキン・サンチェスやスペイン代表DFマルク・バルトラの心をつかんだ一方で、リーグ戦出場は8試合、うちスタメンは5試合止まり。厳しい状況が続くなか、アジアカップ参戦中の24日に今季シーズン終了までの期限付き移籍でアラベスに行くことが合意に至った。
リーガ・エスパニョーラ公式ツイッターは、乾のアラベスへの期限付き移籍決定に触れるとともに、スーパープレーを公開。それは、乾がエイバル初陣でスペインデビューを飾った2015年9月23日のレバンテ戦(2-2)のワンシーンだった。
4-2-3-1システムの左サイドハーフで出場した乾は、1点リードで迎えた後半3分、圧巻のプレーで観衆を湧かせた。左サイドでスペイン人FWボルハ・バストンのスルーパスに猛スピードで追いつくと、そのままドリブルでペナルティーエリア内へ侵入。相手DFトーニョ・ガルシアが足を伸ばしたところを切り返しでかわし、さらにバランスを崩したトーニョの股を抜いて突破する。相手GKが飛び出してきたところで、冷静に右足アウトサイドで中央にパス。走り込んだボルハが、無人のゴールに流し込んで追加点を決めた。
「巧みなドリブルで相手選手を翻弄する姿は、まるで漫画の主人公のよう」
動画は乾の動きにダッシュや稲妻、炎の加工が施され、プレーの凄みをより演出している。
アジアカップの戦いを終えて合流後、アラベスで乾らしい仕掛けるプレーが見られるか、大きな注目が集まる。