チェルシー新加入のイグアイン 数々の“期待ハズレ”生んだ「9番の呪い」を破れるか

トーレス、ファルカオ、モラタといった各国代表ストライカーも結果を残せず

 そして、“チェルシーの9番”を最も不吉な番号にしたのが、現在Jリーグのサガン鳥栖に所属している元スペイン代表FWフェルナンド・トーレスだろう。リバプールではリーグ戦102試合65ゴールと圧倒的な得点力を誇り、“神の子”と称されたトーレスは、11年の冬の移籍市場でチェルシーに加入した。当時の英国史上最高額となる5000万ポンド(約67億円)の移籍金でも話題になったが、チェルシーではリーグ戦110試合に出場しながら、わずか20得点に終わった。

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 15-16シーズンからは、ASモナコから期限付き移籍で加入したコロンビア代表FWラダメル・ファルカオが、この“9番”を付けることとなった。しかし、ポルト、アトレチコ・マドリード、モナコでゴールラッシュを見せてきた「エル・ティグレ(虎)」の異名を持つストライカーも、負傷に苦しみ、リーグ戦10試合出場1ゴールと期待を大きく裏切っている。

 実績ある選手たちも結果を出せなかった“9番”を、17-18シーズンに引き継いだのが、FWアルバロ・モラタだった。ユベントスで力を蓄え、レアル・マドリードではFWカリム・ベンゼマのバックアップながら、16-17シーズンにはリーグ戦15得点を記録したスペイン代表FWは、FWジエゴ・コスタに代わる新たな得点源として期待がかかった。開幕戦のバーンリー戦で初ゴールを記録し、ストーク・シティ戦ではハットトリックを達成するなど、序盤の活躍が光ったが、徐々に失速。結局、リーグ戦31試合に出場したものの、11得点にとどまった。今季からは背番号を「29」に変更したが、得点力は回復せず、ロシア・ワールドカップのスペイン代表メンバーからも漏れている。現在もチェルシーに在籍しているが、イグアインの加入により、今冬の移籍市場で放出される可能性が高くなった。

 世界に名を轟かす選手たちが付けても、活躍できなかった“チェルシーの9番”。トーレス以来となる、冬の移籍市場での加入選手としてこの番号を付けることとなったイグアインは、不吉なジンクスを払拭し、新しいチェルシーの9番像を作り上げることができるだろうか。

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(FOOTBALL ZONE編集部)



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