日本代表に漂う強豪国級の「守備の余裕」 DF長友が成長実感「今までの代表になかった」
決勝トーナメントで2試合連続完封の日本、締めるところは締める守備に長友が手応え
日本は24日のアジアカップ準々決勝ベトナム戦で1-0と勝利し、28日の準決勝でイランと激突する。決勝トーナメントで2試合連続完封勝利を飾っているなか、DF長友佑都(ガラタサライ)は「今までの日本代表になかった」と守備の確かな成長を実感しているようだ。
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21日の16強サウジアラビア戦では、相手にボールを保持される時間が長く続き、AFC(アジアサッカー連盟)の公式スタッツが示すボール支配率で相手の「76.3%」に対して日本は「23.7%」と大きく下回った。それでも体を張った粘り強い対応でゴールを許さず、MF柴崎岳(ヘタフェ)の左コーナーキックからDF冨安健洋(シント=トロイデン)が決勝ヘディング弾を叩き込み、1-0で逃げ切っている。
中2日のベトナム戦では一転して日本が「68.2%」とボール支配率で上回るも、まるで完全アウェーのようなベトナムサポーターの大声援もあり、会場は異様な空気に包まれた。鋭いカウンターを浴びる場面もあったが、日本の守備組織が最後まで決壊せず、無失点でしのいでいる。「守備面で手応えはありますよ」と振り返ったのは長友だ。
「ボールを握られても、どんな時間帯でもケアする場所、体を張る場所を分かっている。結局、買ったチームが強いんですよね。コンフェデのイタリア、ワールドカップのベルギーもそうですけど、良い試合をしたと言われても勝ったのは彼ら。内容が良くなくても最終的に締めるところが分かっている」
2013年のコンフェデレーションズカップ・イタリア戦で日本は前半を2-1とリードして折り返すも、最終的に3-4で逆転負けを喫した。一方、昨夏のロシア・ワールドカップ16強で対戦したベルギーにも2-3と逆転されて涙を呑んだ。締めるところ締める――。強豪国のような守備の余裕が今の日本に漂うと長友は証言する。