頼もしいエースFW大迫、復帰戦で別格の存在感 準決勝イラン戦で満を持して先発か
3試合連続で出場回避の大迫がベトナム戦で途中出場、難敵イラン戦を前に好材料
日本は24日のアジアカップ準々決勝ベトナム戦で1-0と勝利し、28日の準決勝イラン戦へと駒を進めた。右でん部痛により3試合連続で出場を回避していたエースFW大迫勇也(ブレーメン)がベトナム戦で後半途中から復帰し、別格の存在感を発揮。森保一監督はこの時点で「まだ90分プレーができない」と明かしている。
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大迫は昨年末の国内合宿からでん部痛を抱えて別メニュー調整となっていたなか、初戦トルクメニスタン戦(3-2)で先発フル出場を果たし、2ゴールの活躍で逆転勝利に貢献した。しかし同箇所を再び痛めて戦線から離脱し、以降は3試合連続ベンチ。全体練習に本格復帰したのは、16強サウジアラビア戦(1-0)の翌22日で、病み上がりながらベトナム戦で後半27分からFW北川航也(清水エスパルス)に代わって途中出場した。
安定感はやはり他の追随を許さない。後半35分、GK権田修一(サガン鳥栖)からのフィードに前線の大迫が反応。相手を背中に背負いながら激しいポジション取りを見せると、がっちり背中で相手をホールドしながらピタリと止めるポストプレーで攻撃の起点となった。その後も大迫の巧みなキープから何度も形を作っており、短い時間ながら攻撃の“中継点”としてフル稼働している。
攻撃面の課題を露呈したなかで、大迫の精力的なプレーは大きな収穫だ。森保監督はベトナム戦後、「まだ90分、今日の段階ではプレーができないということで、どのタイミングでプレーしてもらうかは交代の時間帯を考えた」と言及した。まだ100%の状態とは言えないなか、それでも大きな期待を抱かせる印象を観る者に植え付けている。
FIFA(国際サッカー連盟)ランク50位、アジア圏3位の日本に対して、準決勝の相手イランはFIFAランク29位、アジア圏ランク1位の難敵だ。これまで接戦続きの日本にとって苦戦必至だが、中2日で戦ったベトナム戦より休息日は長く、中3日で迎える。さらにエースFWの復帰もチームのムードを一層明るくする好材料だろう。
イラン戦、満を持して大迫がスタメン復帰を果たすのか。エースの動向に注目が集まる。