「誰もハッピーになっていない」 ポチェッティーノ監督がプレミアのVAR導入に反対

トットナムのマウリシオ・ポチェッティーノ監督【写真:Getty Images】
トットナムのマウリシオ・ポチェッティーノ監督【写真:Getty Images】

2019-20シーズンから導入予定のVARについて、時期尚早という持論を展開

 トットナムのマウリシオ・ポチェッティーノ監督がビデオ判定によって主審の判断を補助するVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)について、プレミアリーグでの導入はまだすべきではないとの持論を展開した。「誰もハッピーになっていない」とし、VARの精度向上の必要性を訴えている。英公共放送「BBC」が報じた。

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 VARは昨年のロシア・ワールドカップをはじめ、主要大会でも使用され始めている。サッカーの母国イングランドでも、FAカップやリーグカップで試験導入を行い、2019-20シーズンからはプレミアリーグでも導入される予定だ。

 しかし、ポチェッティーノ監督は現時点でのVARの導入について、否定的な意見を持っているようだ。アルゼンチン人監督は、「ヨーロッパでの試合を見ていると、誰もハッピーになっていない。間違いない。誰も、だ。私が心配しているのはフットボールがファンをイライラさせるものになるのではないかということだ」と、自身の考えを述べた。

 VARに関してはその必要性や精度についてたびたび議論が交わされているが、先日行われたリーグカップ準決勝の第1戦、トットナム対チェルシーの一戦ではVARでの判定が物議を醸した。

 試合はトットナムが1-0で勝利したが、その決勝点となるPK獲得シーンの直前にトットナムのイングランド代表FWハリー・ケインのオフサイドについてVARが使用された。ロングボールに抜け出そうとしたケインのプレーを検証する際、チェルシー陣地を最終ラインの斜め後方から撮影していた映像が用いられた。この映像では、ケインはオフサイドポジションにいなかったと説明され、ケインのPK獲得が認められた。

 しかし、試合後にチェルシーはピッチを正面から映したカメラでの映像で反論。最終ラインが真っすぐに見えやすい映像を用いると、ケインはオフサイドポジションにいたため、試合中のVARを使って決定された判定に抗議した。チェルシーのマウリツィオ・サッリ監督も「イングランドのレフェリーには、このシステム(VAR)は使いこなせないと思った」と審判団を非難したことでも話題になっている。

 こうした実例を受け、ポチェッティーノ監督はVARについて改善が必要だと主張しているのだ。プレミアリーグでも来季から導入となる予定だが、「(導入は)1年、それかもう少し先まで待ったほうがベター」と、テクノロジーの導入に待ったをかけた。

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(FOOTBALL ZONE編集部)



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