混迷のセリエA 王者ユベントス、ミラン、インテルの“北の3強”が21年ぶりにそろって敗戦

ユーベの思わぬ不調によって起きた珍事

 週末に開催されたイタリア・セリエAの第6節で珍事が起こった。26日に王者ユベントスがナポリ相手に1-2で競り負け、翌27日にはACミランがジェノアに0-1、インテルがフィオレンティーナに1-4と、ミラノ勢がそろって敗戦。ユベントス、ミラン、インテルの「北の3強」と呼ばれる3クラブが同じ節で全て敗れたのは、実に1994年シーズン以来21年ぶりの事態となった。
 昨季を見ても、凋落(ちょうらく)していたミラノ勢がそろって敗れることは数回あった。しかし、近年は4連覇中のユベントスが黄金時代を築いていたために、3チームが共倒れすることはなかった。その少し前の時代はインテル、その前はミラン、さらに前はユベントスと、この3強はローテーションしながらイタリアでの覇権を奪ってきた歴史がある。そのため、イタリアが誇る3つの名門が同時に敗戦する事態は、なかなか訪れなかった。

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