「一つの生き物のような感覚」 柴崎岳が“ブレない戦い方”に見出したサウジ戦の収穫

日本代表MF柴崎岳【写真:AP】
日本代表MF柴崎岳【写真:AP】

チーム全体で勝利に徹した内容に手ごたえ「誰かがはみ出していたこともなかった」

 日本代表MF柴崎岳(ヘタフェ)は、1-0で勝利した21日のアジアカップ16強サウジアラビア戦を終えると、想定以上にポゼッション率が低くなった試合展開に悔しさをにじませつつも、チーム全体の一体感への手応えも語った。

 柴崎はMF遠藤航(シント=トロイデン)との2ボランチでスタメン出場すると、前半20分には「練習通り」というコーナーキックでDF冨安健洋(シント=トロイデン)の先制ゴールをアシストした。その前からボール保持率ではサウジアラビアが高かったなか、「1点を先にとって守備的になるのは、ある程度は仕方ないかなとも思う」と話したように、その傾向には拍車がかかった。

 それでも、決定的なピンチと言えるほどの場面はほとんどなく、カウンターに出る回数が少ないという課題は残ったものの最終ラインは破たんせずに1点を守り切った。柴崎には、チーム全体で勝利に徹した内容に手応えがあるという。

「チームとしては、戦い方はブレていなかったと思う。誰かがはみ出していたこともなかったし、チームが一つの生き物のような感覚でやれたのは収穫だと思う」

 チーム一丸という言葉はよく使われるが、実際に性格もプレーの持ち味も違う選手たちが同時にピッチに立っているなかで実現するのは簡単なことではない。柴崎自身も「次に彼らとやる時には繰り返さないようにというか、もう少しアグレッシブに前からというのも」という内心での悔しさは持っている。それは、攻撃的な長所を持つ前線の選手たちはなおさらだろう。

 それでも、一つの勝利のために全員が同じ方向を向いてプレーすることを日本代表チームは実現した。それは、勝利という結果はもちろんチーム全体として得たものであることを、チームの心臓部としてプレーした柴崎は実感している。

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