【データ検証】日本代表、アジア杯制覇のカギは? GL3戦の数値に見る“苦戦の要因”

日本代表がグループリーグ3試合で苦戦した要因とは?【写真:ⒸAFC】
日本代表がグループリーグ3試合で苦戦した要因とは?【写真:ⒸAFC】

グループリーグ3試合のデータを分析 第3戦ではポゼッション率が大幅下落

 UAEで開催されているアジアカップで、日本代表はグループリーグを3連勝で突破し、決勝トーナメントへと駒を進めた。初戦のトルクメニスタン戦はFW大迫勇也の2得点などで3-2と逆転勝ち、2戦目のオマーン戦は微妙な判定もあったがMF原口元気が獲得したPKを自ら決めて1-0で勝利。3戦目のウズベキスタン戦ではスタメンを10人入れ替え、FW武藤嘉紀とDF塩谷司のゴールで2-1と勝利を収めた。

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 3戦3勝、6得点3失点という成績を収めたが、9月以降の5試合の親善試合で4勝1分、15得点4失点と主に南米の強豪国を相手に躍動した姿と比較すれば物足りない部分もある。そこで今回はグループリーグ3試合を、データ分析会社「Instat」のデータを用いて総括。21日の16強サウジアラビア戦から始まる決勝トーナメントの戦いを展望してみたい。

[DATA-1]グループリーグ3試合の日本代表スタッツ【表:Evolving Data】
[DATA-1]グループリーグ3試合の日本代表スタッツ【表:Evolving Data】

 まずは[DATA-1]で、試合ごとの基本データを見てみよう。今大会ではすべての試合で先発した選手はおらず、全戦出場者はFW北川航也、MF原口元気、DF冨安健洋の3名となっている。

 初戦、第2戦ではシュート数(22→12)やパス本数(725→541)と数値が大きく変化している。相手の力量以上に、日本は前線の大黒柱であるFW大迫が負傷のため2戦目以降を欠場しており、前線でボールを収められなかったことがこのあたりの数値にも影響したと見られている。ペナルティーエリアへの侵入数(20→19)にこそ大差はないが、相手陣内侵入数(82→71)、アタッキングサード侵入数(62→47)も大きく数値を落とした。

 また最初の2試合と第3戦を比較すると、ポゼッション率が大きく下落していることが分かる。2試合目までは64%、61%と推移するも、ウズベキスタン戦では42%と半数を割った。第3戦は大迫のみならずスタメン自体を大幅変更しており、7名の大会初出場者もいた。勝利こそしたが、ベストメンバーを基準とすれば、メンバーに変化があることでポゼッションやパス数など、データ上数値が低くなることが分かる。

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Evolving Data

日本初のサッカー選手データメディア。現在はチームや選手のバイオリズムに加え、選手の人生を踏まえた選手名鑑を作成中。データを活かした『パラメータ』に加え、オウンドメディア内でのライブ配信も行う。
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