「失望男の本田が交代」 ミラン連勝も不発の背番号10はイタリアメディアで軒並み低評価

セットプレーのキッカー役も同僚の役割に…

 そして、ミラン専門のニュースサイト「milannews.it」は速報で「失望男の本田が交代」と手厳しい表現を用いていた。そして、試合後の採点と寸評もバッカと並ぶチーム最低点となった。
「本田、5点。輝いたのは数回だけ。バッカにアシスト間近になったものと、いくつか」
 一方で、芸術的なFKで先制ゴールを決めたFWマリオ・バロテッリや、1ゴール1アシストのMFジャコモ・ボナベントゥーラは軒並み高評価が与えられた。また、前節のパレルモ戦でボナベントゥーラ、今節でバロテッリがFKで直接ゴールを決め、ボナベントゥーラはCKでもアシストという結果を残しているだけに、この日の本田はセットプレーのキッカー役を務めることもできなかった。
 今後、イタリア代表MFアンドレア・ベルトラッチや昨季16得点を記録したFWジェレミー・メネズなどの実力者も故障から復帰してくることが予想される。また、ボナベントゥーラはトップ下での起用希望を公言し、猛アピールを続けている。本田にとっては、シニシャ・ミハイロビッチ監督が起用を続けている間に、目に見える結果を残すことが必要不可欠だが、ノーゴールノーアシストの苦しみは続く。泥仕事を黙々と続ける背番号「10」に残されたチャンスは、あまり多くないかもしれない。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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