本田3戦連続先発も不発で途中交代 ミランはバロテッリの復帰初のFK弾などでウディネーゼを3-2撃破!

終盤猛攻許すもリーグ戦2連勝

 しかし、ミランは後半にウディネーゼの猛反撃を受けることになった。後半3分にシニシャ・ミハイロビッチ監督はミランで初スタメンとなった右サイドバックのダヴィデ・カラブリアに代えてDFアレックスを投入。サパタを右サイドにスライドしたが、これが大誤算となった。同6分にミランの右サイドを切り崩されると、中央でフリーになったガーナ代表MFバドゥに蹴りこまれ、3-1と1点を返された。さらに同13分、同じく右サイドで突破を許すと最後はゴール前で2人がフリー。後半から出場のコロンビア人FWドゥバン・サパタに押し込まれ、2-3と詰め寄られた。
 ミランのシニシャ・ミハイロビッチ監督はこの悪い流れを断ち切るべく、同19分に2枚目のカードを切る。MFアンドレア・ポーリがピッチ脇にスタンバイすると、示された番号は「10」だった。本田は、リーグ開幕5試合でゴール、アシストといった数字に表れる結果を残せず。不発のままピッチを後にした。ミランはデヨンクとモントリーボのダブルボランチに切り替え、4-4-2システムに変更した。
 前半に見せたようなリズム感のあるパス交換や前線からのプレスが全く見られなくなったミランは、完全に主導権をウディネーゼに握られる苦しい時間を過ごした。試合終了間際には際どいシュートが次々にミランゴールを襲ったが、最終ラインとGKディエゴ・ロペスが何とか同点ゴールを許すことなく耐え続け、そのまま3-2でミランが勝利を収めた。ミランから見れば、素晴らしい前半と良くない後半という対照的なゲーム運びになった。そして、この日も無失点でゲームを終えることはできず、開幕5試合連続失点となってしまった。それでも、3-2勝利でリーグ2連勝。敵地で貴重な勝ち点を手にした。

【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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