ギリシャを“おぼれさせる”ことができなかった5つの要因 コロンビア戦は吉田、今野のビルドアップ参加が鍵

■マークする相手との距離感が遠すぎる、日本の致命的な弱点

 最終戦のコロンビアは、このグループでもっとも難しい相手です。彼らから勝ち点3をとるためには、まずはゴールを決めること。そのためには本田や香川が相手ゴールの近くでプレーする時間を長くすることが絶対条件になります。彼らは中盤での組み立てではなく、バイタルエリアに顔を出してフィニッシュに絡む。そのためにはボランチがコートジボワール戦、ギリシャ戦より高い位置でプレーする必要があり、センターバックのふたりもビルドアップに積極的にかかわる必要があります。そして、守備時は相手のマークを見逃さず、危険なアタッカーに手が届く範囲にポジショニングすること。コートジボワール戦の1失点目2失点目や、ギリシャ戦での危険な場面は、守備対応した選手と相手選手との距離が離れすぎていました。これは日本の致命的な弱点です。攻守においてペナルティエリア内での強さを出すこと。それがコロンビアに勝つための条件になるでしょう。

(取材・文/鈴木智之 写真/サカイク編集部)

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