ベンゲル監督の止まらない嘆き節 CL初戦黒星にレフリー批判連発

「ひどい判定だった」と怒りの矛先は主審に

 試合後、ベンゲル監督は試合を分けたジルーの判定に疑問符をつけた。
「1枚目のイエローに関してはジルーの誤ちだった。彼のプレーはノーファウルだったかもしれないが、抗議をしてしまったので仕方がない。2枚目のイエローはアンラッキーだ。私には主審の判定が理解できない」
 ジルーはピントが放ったシュートがDFに弾かれたボールに反応し、左足を伸ばした。しかし、同時にセカンドボールに反応したピントの体に足が当たり、ファウルとなった。ベンゲル監督は「ジルーは相手を見えていなかった。完全に事故だ。イエローカードではない」と主張している。
 アーセナルでの20年目を迎えたフランス人監督からの恨み節が止まらない。
「(ザグレブの)1点目はオフサイドだったと思う。そして、退場もひどい判定だった。2失点目で試合を決められてしまったのだから、自分たちのプレーをよく考察する必要もある。それでも失点シーンを除けば、我々はよく守備をしていたし、10人で11人を相手によくボールを保持していた」
 今季こそ悲願のCL制覇を狙う指揮官の言葉からは、悔しさがあふれ出ていた。だが、GKチェフ、DFベジェリン、MFコクラン、ラムジーという主力を温存したツケが回った格好となったガナーズ。19日にはリーグ戦でチェルシーとのダービーマッチを前に、弾みをつけたかったが、クロアチアの強豪にいきなり足元をすくわれる結果となった。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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