なでしこリーグが再開 猶本が杉田との代表ボランチ対決を制す

昨季女王が本領発揮

 東アジアカップや、U-19アジア女子選手権によって中断していたなでしこリーグが各地で再開された。東アジア杯に出場した、なでしこジャパンの浦和MF猶本光と伊賀MF杉田亜未のボランチ対決は、猶本に軍配が上がった。
 大会期間中は、あまり効果的なプレーが見せられなかった猶本と、大会2ゴールの杉田と明暗が分かれた。その2人が、この日のリーグ再開初戦で顔を合わせた。
 試合開始前の時点で浦和は、勝ち点14で7位、伊賀は同11で8位と、6位までが進出する年間優勝を懸けたエキサイティングシリーズへの切符を奪い合う意味でも、お互いに勝ち点3が欲しい一戦だった。
 その中で、優位に試合を進めたのは、ホームの浦和だった。DF高畑志帆、MF柴田華絵といった東アジア杯代表組と、DF乗松瑠華などU-19代表組がスタメンに名を連ねた。前半19分に右サイドから乗松が上げたクロスをFW後藤三知が頭で決めて先制すると、後半5分にはヤングなでしこの一員としてアジア制覇に貢献したFW清家貴子が追加点。反撃に出たい伊賀だったが、杉田は後半にシュートが1本あったものの得点は挙げられず。チーム全体のシュート数も浦和9本に対し、伊賀は6本と、苦しい戦いになった。スコアはこのまま動かず、浦和が2-0の勝利を収めた。
 この日の勝利で、浦和は勝ち点を17に伸ばして5位に浮上。伊賀はエキサイティングシリーズ進出に向けては崖っぷちの状況となった。2012年のU-20女子W杯で主力だった猶本や柴田など20代前半の実力者を擁しながら、リーグ開幕から苦しみ続けてきた昨季のリーグ女王の浦和は、復活の兆しを見せている。次節は、女子ワールドカップカナダ大会で主将を務めた宮間あやを擁する岡山湯郷と対戦。今度は、中盤で若い力と世界トップレベルの実力者が顔を合わせることになる。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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