東アジア最下位の屈辱をバネに レッズ槙野が両親に年間王者奪回弾を捧げる

父親の観戦試合は3年間で4連勝

 父の成伸(しげのぶ)さんも、息子に活躍に目を細めた。
 「浦和に来てから毎年、夏の時期に見にきているんですが、3年間で4連勝です。浦和では、初めて目の前でのゴールを見ました。(決勝ゴールは)格別ですね。決めてから試合が終わるまでが長かったです」と、笑顔で語った。
 ヒーローインタビューを受けた槙野は、「ここまで元気よく、丈夫な体に産んでくれた父さんと母さん。何よりも、槙野コールも聞いてくれて、安心してくれていると思います。(サポーターに)ありがとうございます」と、家族と浦和サポーターに感謝の気持ちを伝えていた。
 このゲーム、槙野には気合がみなぎっていた。その原動力になったのが、悔しさを味わった東アジアカップだった。男女通じて日本代表初の最下位に終わった大会では「攻守両面で負けないことを学んだ」と語る。この言葉の通り、後半26分には、湘南のカウンターを受けたシーンで猛然とダッシュして帰陣し、MF高山薫の突破を阻むと、ガッツポーズが飛び出した。試合中のフィールドプレーヤーがゴールシーン以外でガッツポーズで感情表現するのは異例だが、「確かに普通DFはしないですけど、GKはガッツポーズをする。気持ちを前面に押し出した」と、試合後に槙野は語った。勝利へのこだわりが強く表れたワンシーンだった。
 父の成伸さんも「(代表に行って)自信をもってやっているみたいです。森重(真人・FC東京)君のお父さんとも仲良くさせてもらっているのですが、2人で組んでくれたらと言っていたんです。親から見ても、良くやっていたと思います」と、日本代表DFにまで成長した息子を褒め称えた。
 この日の勝利で、浦和はセカンドステージの成績を3勝2分2敗と白星先行に復活させ、年間順位でも広島から首位を奪い返した。家族からのパワーを受けた槙野が、ファーストステージ王者・浦和による反転攻勢の原動力となる。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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