しかし、セビージャは決して諦めなかった。反撃ののろしは同12分、MFビトーロからの左クロスをFWレジェスが落ち着いて蹴りこんで2点差に迫ると、同27分にはビトーロがDFマテューに倒されてPKを獲得。これをFWガメイロが沈めてじりじりとその差を詰めていく。

　同81分には、ついに同点へと追いついた。昨季ELでセビージャと戦ったドニプロから新加入したMFコノプリャンカが決めて4-4とした。

　そして、試合は延長戦へ突入する。試合に終止符を打ったのはPK戦へ突入するかに思われた終了間際の延長後半10分だった。メッシが再び直接FKからゴールを狙うと、シュートは壁を直撃。そのリフレクションを再び狙い、GKベトが弾いたところに、素早く反応したペドロが左足で強烈なシュートを蹴りこんだ。喜びを爆発させたペドロはスタンドに向かって走ると、ベンチメンバーやファンも巻き込み、熱い祝福を受けた。

　エースのメッシが2得点、そしてラフィーニャ、ペドロと5得点中4点を下部組織出身者が決めたバルセロナ。ポルトを下した11年に続き、4年ぶり5度目の優勝を飾った。