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アジア大会で低調な韓国、“兵役免除”へ連携向上が鍵 エース危機感「練習時間がない」
兵役免除となる金メダル獲得へ、充実の陣容で臨むも不甲斐ない試合が続く
インドネシアで開催中のアジア大会男子サッカーで、韓国はグループE第3戦でキルギスに1-0で辛勝し、2勝1敗の2位で決勝トーナメントに駒を進めた。
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優勝を狙う韓国だが、2戦目に格下のマレーシアに1-2で敗れただけでなく、キルギス戦での不甲斐ない試合内容に韓国メディアは連日、批判を続けている。
スポーツ総合サイト「SPOTVニュース」は、韓国が苦戦する理由について「相手が守備的に出てくるのは確実なのに、それに対して明確な答えを出せていない。糸口を探さないといけないのに、攻撃はとても慎重だった」と説明している。
こうした試合内容になっていることについて、FWソン・フンミン(トットナム)は次のように語っている。
「実際、密集した守備を攻略するのは難しい。特に攻撃せず、守備だけの時間が多かったので、スペースがなかった」
さらにチームの意思疎通の難しさについて、「試合が続くので、練習時間がない。とにかく選手同士の意思疎通が大事になってくるので、話し合う時間を大切にしていきたい。FWはFW同士、MFはMF同士の対話が重要になってくる」と話す。
チームの組織力については、大会前から心配されていた部分でもあった。オーバーエイジ枠にソン・フンミン、FWファン・ウィジョ(ガンバ大阪)、GKチョ・ヒョヌ(大邱FC)の3人が入り、海外組のFWファン・ヒチャン(ザルツブルク)、MFイ・スンウ(ヴェローナ)も加えて戦力を補強したが、その他の23歳以下の選手たちとの連携に不安を残したままだ。
金 明昱
1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。